インソールとは
靴のサイズ調整や履きやすくする目的で靴の中に入れる中敷きのことをインソールといいます。足底板と呼ばれることもあります。
より具体的な役割としては、足の骨を正しい位置に調整し疼痛のある部分に負担がかからないように調整することや、けがの予防などがあります。現在は、医療現場での使用からスポーツ現場までその用途は幅広くなってきています。最近では足の痛みや疲れ防止のために機能的なインソールも出ています。
その重要性 役割、効果
人間のからだの中で唯一地面と接しているのが『足』です。
足は全身の骨の約1/4の数で構成されており、わずかな質量比ながら直立二足にて姿勢を保持し支える、歩く・走るなどの移動を行うという役割があります。
からだを支える土台、移動の起点となる足の機能が低下するとからだを支える土台が崩れ、足の痛みだけでなく膝・腰の痛み、歩き・走りにくさ、姿勢の悪さ、不調など様々な影響を与える可能性があります。
また、現在は問題となっていないようなわずかな変化でも、継続して積み重なることでからだの各部位に細かなストレスが加わり疼痛、動きづらさとして現れることがあります。最終的には骨の変形(外反拇趾や変形性膝関節症など)となることもあります。
当院で提供するインソールは、市販のものや従来の足型を採型するオーダーメイドのインソールとは異なり、その方の姿勢や動き(歩き方・走り方)に合わせ作製を行うことが特徴です。そのため、よりその方の痛みの原因や痛みを引き起こしている動作の改善、パフォーマンス向上が可能となります。作製に関しては、テーピングやゴムパットを使用しながら実際に動き(歩行や動作)を確認しながらミリ単位で足底板の形を決定します。
その方の動きに合わせた唯一のものだからこそ変化を感じていただけることと思います。
インソール作製の流れ
1.問診カウンセリング
症状の経過、痛みの部位などの把握、足部の観察、各関節や姿勢などの状態把握の実施足の痛みや、からだの不調、動き・パフォーマンスの悩みなどの現状を把握します。
2.歩行の観察および分析
現状の動作がどのようになっているのかを把握した上で、疼痛の原因を探っていきます。
3.テーピングとパッドによる形状検査
足や足底にテープ・ゴムパッドを貼り動きの変化を確認し、足底板の形を検査します。
4.足底板の作製
検査結果に基づき、その人の足に合わせて、足に負荷をかけない特徴素材を削っていきます。
5.装着
削った足底板を靴の中に入れフィッテングを確認します。
6.調整
足底板を装着した靴を履いていただき、歩行を見て最終調整をします。
7.完成
そのまま履いて帰れます。
対応できる疾患・症状
・様々な足部痛
(外反母趾、強剛母趾、扁平足、足底腱膜炎、魚の目、モートン病)
(変形性足関節症、アキレス腱痛、その他足関節の骨折や手術後など)
・様々な膝痛
(変形性膝関節症、O・X脚による痛み、鵞足部炎、腸脛靭帯炎、その他膝関節の骨折や術後など)
・股関節痛
(変形性股関節症、大腿部頸部骨折術後やその他の股関節術後の不安定な歩きや痛み)
・スポーツ障害・成長痛 オスグッド病、シンスプリント、有痛性外脛骨障害など
・麻痺などで歩行が不安定な方
・脚のケガの後遺症や脚の様々な手術の後遺症でお悩みの方
・歩行時の腰の痛みや張り
・姿勢を良くしたい方、格好よく歩きたい方
・スポーツの痛みやパフォーマンス向上を目指すアスリートの方
スポーツのための足底板作製
あるゆる角度からそれぞれのスポーツ特性に適した足底板の作製を行います。
その人の身体の特性を十分に引き出しスポーツパフォーマンスの向上を実現します。野球・サッカー・テニス・バトミントン・卓球バスケットボール・バレーボール・ゴルフ・ダンス・陸上競技などスポーツ全般に対応可能
アフターケア(調整)
作製後、1−3ヶ月毎にアフターケアを致します。足底板を履き続けると身体がより良い方向に変化していきます。
変化したベストな状態を維持していくために、定期的に調整を行うことでより良い足底板になっていきます。
様々な履き物に対応いたします。
・スニーカー ・室内ばき ・ウォーキングシューズ・パンプス ・ランニングシューズ ・革靴・スポーツシューズ各種 ・長靴
※基本的には、中敷を取り外すことのできる靴であれば作製可能です。取り外せないものや上記以外のものでも作製可能な場合がありますので、お問い合わせください。