変形性膝関節症について

ブログをお読みいただきありがとうございます。

こちらでは身体に関わる情報を簡単にですが、まとめ定期的にお伝えしていきたいと思います。

今回は変形性膝関節症についてです。

よく『膝の関節の内側が狭くなっている』、『膝の軟骨がなくなっている』という声をお聞きします。ご覧の方で、変形性膝関節症でお困りの方も多いのではないでしょうか?

ここでは変形性膝関節症についてご説明したいと思います。

このブログをご覧いただくことで、変形性膝関節症の理解と、対処法を知ることができます。

・変形性膝関節症とは

・なぜ変形するのか?

・変形は痛いのか?

・施術の方向性

・まとめ

・変形性膝関節症とは

変形性膝関節症とは、関節のクッションである軟骨が、加齢や筋肉量の低下などによってすり減り徐々に関節が変形していく病気です。軟骨がすり減った分、関節の隙間が狭くなったり、骨のヘリにトゲのような突起物ができたり、骨が変形したりします。

 また、関節内で炎症が生じるため膝に水が溜まるなどの状態にもなります。

・なぜ変形していくのか?

 膝に偏ったストレスが加わり続ける結果、変形が進行していきます。もちろん加齢による変形もありますが、偏ったストレスが加わり続けることで変形につながります。

 では、なぜ偏ったストレスが加わるのか?変形を助長してしまう要因はいくつか考えられます。

 ・捻挫:特に足首の捻挫が関係していることが多いです。足首を捻ることで靭帯が損傷を受け足首が不安定な状態になり、膝に偏った負荷が加わりやすくなります。

  

 ・外傷の有無:膝周囲の骨折や靭帯損傷、手術(靭帯再建・半月板損傷など)の影響により動きや支えが不十分となり偏った負荷が加わりやすくなります。

 ・筋力、柔軟性低下 :加齢・運動不足・出産後の骨盤のズレなども筋力・柔軟性の左右さを生じることがあり偏った負荷が加わりやすくなることにつながります。

 

・変形したら痛い?

 変形性関節症の程度や進行度はレントゲンで評価されます。関節の隙間が狭くなっているか、骨のとげができているか、骨が欠損しているかなどを確認し痛みの度合いと照らし合わせて総合的に評価されます。

 よく変形があるから痛いと思われているかたが多いのですが、レントゲンなどの画像結果と実際の患者さんが訴える症状は必ずしも一致するものではありません。

 変形しているから痛いのであれば、若い方は痛み辛いはずですし、注射などは意味をなさず治すには手術しか方法がなくなってしまいます。変形がある程度進行しているが、痛みがない方は一定数いらっしゃいます。

 痛みの原因には、先述した偏ったストレスが関わっているケースが多くその部分を施術していくことで、膝に加わる負担を軽減し痛みを緩和していきます。

・施術の方向性を見定める

 変形性膝関節症の痛みを改善していくためには、いくつかに分けて考えていく必要があります。順に説明していきます。

 1:病歴・病態の把握

 2:下肢アライメントの改善

 3:筋力強化と柔軟性改善

 4:動作改善

 

 1 病歴・病態の把握

 過去のケガの影響で膝に負荷が加わり痛みを引き起こしているケースを多く経験します。

 よくあるのが膝に痛みが生じる以前に、足首を捻った、骨折をしたなどです。病歴を辿ることで現在の症状がどのように作られたのかをしっかりと把握し関連性を見つけ出していきます。

また、膝には半月板、靭帯、腱、神経、脂肪帯など関節以外にも痛みを感じる組織があります。症状が長く続いている方ほど、痛い足をかばっている期間が長いため様々な症状が混在ししている場合が多いです。この部分をしっかりと検査していくことが大切です。

2 下肢アライメントの改善(骨の配列)

代表的なものにO脚があります。軟骨がすり減り、O脚となる場合もありますが、同時に足首や股関節の影響も重なりズレを助長している場合があります。

膝・足・股関節も含めたアライメントの修正が大切です。

3 筋力強化と柔軟性改善

痛みがあると関節を動かせなくなり硬さが生まれることや、筋力が発揮しづらくなります。

膝自体の柔軟性や筋力の強化を図ることも大切ですが、まずは痛みが生じている膝が動かしやすい状態を作っていくことが大切です。痛い膝を動かしていくのは難しいですし大変ですよね。なので、痛い膝が動かしやすくなるよう身体の様々な部分に生じている動かしづらさを改善していきます。

身体全体から痛みが生じている部分の状態を改善していきます。

4 動作能力の改善

痛みが生じていると痛みを避けるような動きとなります。

痛みが軽減することや筋力や柔軟性が改善してくることで自然と動きやすくなり動作も改善してきす。

再発を予防していくことが大切ですので、膝により負担がかかりづらくなるよう運動を通じて動作を改善・修正していきます。

・まとめ

 ・変形性膝関節症は何らかの原因で膝に偏ったストレスがかかっている

 ・捻挫や骨折などの怪我をしたことのある方は、偏りが生じている可能性が高い

 ・変形しているから必ず痛むというわけではないため、適切な評価が必要

 ・身体全体の動きや姿勢を調整していく中で膝へのストレスを少なくしていくことが大切

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