ブログをお読みいただきありがとうございます。
こちらでは身体に関わる情報を簡単にですが、まとめ定期的にお伝えしていきたいと思います。
今回は腰部脊柱管狭窄症についてです。
よく『足の痛み痺れで困っている』、病院で『脊柱管狭窄症と言われた』という声をお聞きします。ご覧の方で、脊柱管狭窄症でお困りの方も多いのではないでしょうか?
ここでは腰部脊柱管狭窄症についてご説明したいと思います。
このブログをご覧いただくことで、腰部脊柱管狭窄症の理解と、対処法を知ることができます。
・腰部脊柱管狭窄症とは
・腰部脊柱管狭窄症の症状と原因
・腰部脊柱管狭窄症の二時的な要因
・対処法(セルフエクササイズ)
・まとめ
腰部脊柱管狭窄症とは
背骨には、脳から続く脊髄が通るトンネルがあります。これを脊柱管といいます。脊柱管狭窄症とは、骨や靭帯の肥厚、椎間板の突出などで脊柱管が狭くなり脊髄が圧迫受けることで下肢の痛みや痺れなどの症状が生じる疾患です。
腰部で狭窄が生じた場合を腰部脊柱管狭窄症といいます。
腰部脊柱管狭窄症の原因と症状
加齢による骨や靭帯などの変性や椎間板ヘルニア、すべり症などの病気に続いて発症することがあります。
50歳代以上の方に多くみられ、長時間歩くと足の痛みや痺れの症状が増強し、休むと症状が落ち着き歩けるようになる「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」が典型的な症状となります。
重症となると排尿が行いづらくなることや、尿や便の失禁が生じたり肛門周囲に痺れや違和感が生じるようになります。
【腰部脊柱管狭窄症の診断基準】
1:お尻から足にかけての痛みや痺れがある
2:お尻から足にかけての症状は立つ・歩く動作で強くなり、前かがみになり座っていると楽になる
3:腰痛のみで、お尻から足にかけての症状がない場合は脊柱管狭窄症でない可能性がある
4:症状とM R Iなどによる画像検索の結果が一致している
※腰部脊柱管狭窄症診療ガイドラインより引用 一部改編
腰部脊柱管狭窄症の二次的な要因
腰部脊柱管狭窄症の要因としては椎間板の膨隆、骨・関節の変性、靭帯の肥厚などの解剖学的要因のほかに股関節の動きづらさに伴う二次的な腰椎前弯の増強による機械的要因があります。
背骨の脊柱管は背骨をそらすと狭くなり、曲げると広がるという構造をしています。間欠性跛行の症状が、座って休むと楽になるのはこのような構造が関係しています。
そのため、股関節が伸ばしづらくなることで間接的に(二次的に)腰がそりやすくなり脊柱管が狭くなってしまい症状を助長するケースがあります。
まずは簡易的な方法で股関節・腰の動きを確認してみましょう。
股関節・腰の状態の確認方法
・腰の曲がりやすさ確認
横向きに寝て、片膝を抱え込み膝と胸をくっつけることができる
・反り腰の確認
壁に「かかと」「おしり」「頭」の3点がつくように立ちます。
壁と腰の間に隙間ができます。隙間に手を挟み隙間の大きさを確認します。
手のひらの幅以上が隙間に入るようであれば反り腰の可能性が高いです。
対処法(セルフエクササイズ)
股関節や腰まわりの動きを拡大し反り腰を軽減させていくことが神経への負荷を軽減し症状を緩和するポイントとなります。
・背中のストレッチ
・脚を腰幅に開いて椅子に座ります
・背中を丸め両膝の間に両手を下ろします。
※目線もお尻の方向け背中を丸めましょう
・背中に伸びかんを間にたらその状態で15秒程度ストレッチを行います。
※痛みなどを伴わない範囲で実施しましょう。
・膝抱え運動
・横向きで寝た状態で上側になった足の膝を両手で抱えます。
※息をフーッと吐きながら太ももの前を胸に近づけていきます。
・限界まで近づけたら1秒間キープし元に戻します。
・10回行ったら反対側も同じように行います。
※無理のない範囲で行いましょう。
・腰丸め運動
・正座の姿勢からおじぎをするように股関節を曲げてうつ伏せ姿勢となります。
・少しずつお尻をかかとの方へ近づけていき腰を伸ばすことがポイントとなります。
・5−10秒かけて行い10回行いましょう。
※痛みのない範囲で行いましょう。
まとめ
1 腰部脊柱管狭窄症の症状は、下肢の痺れや痛みが特徴である
2 二次的な要因の一つに反り腰が関係している
3 腰や股関節周りの筋肉や関節の柔らかさを引き出すことが大切である
今回は、腰部脊柱管狭窄症についてお伝えしました。
症状を改善していくためには、反り腰で縮まっている筋肉の動きや柔らかさを拡大していくこと、狭くなっている脊柱管を広げる方向へ反復して動かしていくことが筋肉が柔らかい状態を保ち症状が起こりづらい身体作りをしていきましょう!!